座標値から図形を測量座標系で作図し、Jw_cadをインストールしたときにデフォルトで入っている外部変形を使って、求積表を作成します。今回使用したJw_cadのVersionは、8.24aです。
Jw_cadのダウンロードは、こちら。
もくじ
完成イメージ

数学座標系と測量座標系
数学座標系と測量座標系では、X軸とY軸の向きが逆になります。
今回は、測量座標系で作図していきます。

座標値
以下の座標値で作図し、点1から点6に囲まれた図形の面積と点間の距離を求めていきます。
座標点 | X座標 | Y座標 |
---|---|---|
T1 | 300.12 | 306.99 |
1 | 316.94 | 305.93 |
2 | 320.31 | 309.24 |
3 | 313.37 | 321.26 |
4 | 303.18 | 315.34 |
5 | 303.34 | 310.90 |
6 | 312.05 | 313.06 |
座標値から作図(測量座標系)
用紙 | 縮尺 |
---|---|
A-3 | 1/250 |
基準点T1
基準となる点T1を、適当な位置に打ちます。

座標ファイルの編集
- 座標をクリック
- ファイル編集をクリック
- X座標とY座標の間は、半角スペースで区切り、点1~6の座標を入力します。図形が閉じるように、最後に点1の座標を再度入力して保存します
- mm単位読書の場合は、クリックしてm単位読書に変更します

316.94 305.93
320.31 309.24
313.37 321.26
303.18 315.34
303.34 310.90
312.05 313.06
316.94 305.93
YX座標読込
今回は、測量座標系なので、YX座標読込をクリックします。

基準位置座標
今回は、基準位置を点T1にするので、 基準位置座標に点T1の座標を入力します。
- 点T1の座標をY座標,X座標の順で入力(306.99,300.12)
- 点T1を右クリック
測量座標系の場合は、Y座標,X座標の順になるので、間違えやすいです。
Y座標とX座標の間は、半角コンマ(,)で区切ります。

T1 Y座標,X座標
306.99,300.12
座標面積計算(求積表)
外部変形
外変をクリックします。

ZAHYOU.BAT
JWWフォルダにあるZAHYOU.BATをダブルクリックします。

座標番号追加
座標番号追加をクリックします。

図形を選択
- 範囲指定をして、図形を選択
- 選択確定をクリック

位置指示
- ◎座標原点の位置指示 (L)free (R)Read (オフセット使用可)
- No.1 座標面積計算の【始点】位置指示 (L)free (R)Read
- No.2 計算する《方向》の座標点を指示 (L)free (R)Read
- □ 面積表の書込位置(表左上)を指示 (L)free (R)Read
1から4まで、順番に位置を選択していきます。

オプションの設定
- 敷地名称
- 座標点番号の前に追加する文字
- 初期番号指定( 1~8001 無指定:1 )
- レイヤ指定( 0~F 無指定:書込レイヤ)
- コマンド入力 ->
5つ設定できる項目がありますが、すべての項目に何も入力しないでENTERかクリックしていきます。
Jw_cad Version 8.24a では、これらの項目を入力すると求積表を作成できない不具合があります。

求積表
こんな感じで求積表と、各点間の距離が作図されます。

拡大すると、こんな感じです。

これらの座標点番号や、数字の向きを修正すると、最初の完成イメージのようになります。
原点(0,0)
Jw_cadには、原点(0,0)が無いようなので、今回のように 原点(0,0)が用紙からはみ出す位置にある場合は、【座標原点の位置指示】で 原点(0,0)を指定できません。
原点(0,0) を指定できない場合は、求積表で元の座標値が表示されないので、ちょっと不便かもしれません。
Jw_cadの基本的な操作方法を勉強するには、これらの本がわかりやすかったです。