エンディングノートと聞くと高齢者が書くものだとイメージしてしまいがちですが、現役世代にこそおすすめです。40代50代の場合は子供もまだ大人でないことが多く、資産の把握や相続の手続きが難しいためです。
もくじ
おすすめの理由
- ネット銀行やネット証券を使っていると通帳や郵送物がなく、残高はもちろん口座の有無すらわからない
- パソコンやスマホにパスワードを設定していて、パソコンやスマホの中を調べることができないため、友人等の連絡先がわからない
- 子供名義の口座を作って一人で管理していると、子供が幼いうちはもちろん大きくなってからも子供名義の口座があることすらわからない
- 証券のない保険を契約していると、保険の有無すらわからない
ネットのみで完結しているものは自分しか把握していないことが多いので、死後に存在すらわからず請求が遅れたり、請求されないまま終わる可能性すらあります。どれだけ家族のために用意していても、請求されないと意味がないですからね。
そこで、現役世代のエンディングノートは自分しか知らない資産や負債を書き残しておくことがメインになります。
現役世代におすすめ7項目
1.遺言書の有無
- 種類
- 自筆証書遺言
- 公正証書遺言
- 作成日
- 保管場所
2.パスワード
- パソコンやスマホの起動パスワード
NG キャッシュカード・クレジットカード・ネット銀行・ネット証券のパスワードを書くのはダメ。
3.資産
預貯金
- 銀行名
- 支店名
- 口座の種類(普通・当座など)
- 口座番号
- 名義人(子供名義の口座を管理している場合など)
株式・投資信託
- 証券会社名
- 支店名
- 口座番号
- 連絡先
電子マネー・クレジットカード
- 種類(SUICA、楽天カード等)
- 会社名
- 連絡先
NG クレジットカード番号を書くのはダメ。
不動産
- 種別(土地・建物・マンション等)
- 持分
- 登記簿上の所在地
- 不動産番号
人に貸しているお金
- 相手の氏名
- 金額
- 連絡先
- 契約書の有無
そのほかの資産
- ゴルフ会員権など
4.保険
生命保険・医療保険
- 保険会社名
- 保険の種類・商品名
- 保険証券の有無
- 連絡先
5.負債
ローン
- ローンの種類
- 住宅ローン
- 自動車ローン
- 教育ローン
- カードローン
- 消費者金融
- 借入先
- 連絡先
- 借入金額
- 借入日
- 借入残高
知人からの借金
- 相手の氏名
- 連絡先
- 借入金額
- 借入日
- 借入残高
6.連絡先
- 名前
- 続柄
- 住所
- 電話番号
- 備考
7.記入日
エンディングノートは資産の変動や保険の見直しをする度に、何度も書き直すことになります。どれが最新の情報かわからなくなるため作成した日を書くようにしましょう。
エンディングノートは遺言書とは違います。財産分与等を書いても、
法的効力はありません。
しかし、自由に何でも書くことが出来ます。
作成方法
エンディングノートはエクセルで作って、プリントアウトするのが一番楽だと思います。現役世代が作るエンディングノートは、財産目録や資産表といった面が強いので、気軽に書いてみて一年に一度書き直すのが負担も少なくておすすめです。
もっときちんとしたエンディングノートを作りたい方や、自分で作るのは難しそうだと感じる方は、市販のエンディングノートを買うのがいいでしょう。
一般的なエンディングノートの項目
- 名前
- 住所
- 電話・携帯電話
- 本籍
預貯金
- 銀行名
- 支店名
- 口座の種類(普通・当座など)
- 口座番号
- 名義人(子供名義の口座を管理している場合など)
株式・投資信託
- 証券会社名
- 支店名
- 口座番号
- 連絡先
電子マネー・クレジットカード
- 種類(SUICA、楽天カード等)
- 会社名
- 連絡先
不動産
- 種別(土地・建物・マンション等)
- 持分
- 登記簿上の所在地
- 不動産番号
人に貸しているお金
- 相手の氏名
- 金額
- 連絡先
- 契約書の有無
そのほかの資産
- ゴルフ会員権など
生命保険・医療保険
- 保険会社名
- 保険の種類・商品名
- 保険証券の有無
- 連絡先
ローン
- ローンの種類
- 住宅ローン
- 自動車ローン
- 教育ローン
- カードローン
- 消費者金融
- 借入先
- 連絡先
- 借入金額
- 借入日
- 借入残高
知人からの借金
- 相手の氏名
- 連絡先
- 借入金額
- 借入日
- 借入残高
- 名前
- 続柄
- 住所
- 電話番号
- 備考
- 葬儀の希望
- 埋葬の希望
- 名前
- 年齢
- 種類
- 好きな食べ物
- かかりつけ医の住所
- 感謝や謝罪など伝えたいこと
エンディングノート全般にいえることですが、
生存中に知られると悪用されるおそれがある情報は書かないようにしましょう。