社会保険の手続きは、インターネット経由が便利。
- 24時間365日、いつでも申請が可能です。
- 年金事務所に行かなくても、職場や出先などから申請が可能です。
- 移動時間や交通費、郵送費などのコスト削減が期待できます。
このようなパンプレットが算定基礎届の書類に同封されていました。
なるほど、便利になるならと、試しに電子申請をやってみました。結論から言うと、クソほど面倒です。移動時間はかからないが、作成時間はめちゃくちゃかかる。書面申請なら5分で作成出来ていたのに、電子申請にすると1時間以上かかりました。
もくじ
前提条件
- 法人
- 自分で申請する(社会保険労務士に頼まない)
- 健康保険は協会けんぽ
- 厚生年金基金には入っていない
別の健康保険組合だったり、厚生年金基金に加入していると設定はもっと面倒になります。
事前準備
- gBizIDプライムの取得
- 届書作成プログラムのインストール
算定基礎届の電子申請は、GビズIDを利用する場合と、e-Govを利用する場合の2種類あるようですが、今回はGビズID(gBizIDプライム)を利用します。
gBizIDプライム
gBizIDプライムは作成していますか?gBizIDプライムを作成していない場合は、今すぐこの画面を閉じて書面申請することをおすすめします。
gBizIDプライムは作成に2週間ほどかかります。さらに、印鑑登録証明書の取得費と郵送費が必要です。
gBizIDプライム -> https://gbiz-id.go.jp/top/index.html
届書作成プログラム
日本年金機構のホームページから届書作成プログラムをダウンロードしてインストールします。しかし、この届書作成プログラム、どこからダウンロードできるのか、恐ろしく分かりにくい。本当に使わせる気があるのか?
届書作成プログラム -> https://www.nenkin.go.jp/denshibenri/program/download.html
電子申請する理由は?
電子申請したい理由は何ですか?義務ではないなら、はっきり言って時間の無駄ですよ。
- 電子申請は義務ではない
- 行政書類の電子申請・申告は初めて
- パソコンはあまり得意ではない
- 忙しい
これに1つでも当てはまるなら、今すぐこの画面を閉じて書面申請することをおすすめします。
私が電子申請した理由は、ただの好奇心です。
届書作成プログラムの使い方
届書作成プログラムのインストールは済ませておいてください。
起動メニュー
届書の作成をクリック
初期設定ウィザード
- 事業所整理記号のハイフン(-)は、エラーが出やすいので要注意です。半角なのかな?
事業所整理記号と事業所番号は毎月送付されてくる領収済額通知書に記載されています。
領収済額通知書
こういうやつですね
届書を編集する
- 上部の算定基礎をクリック
- 追加をクリック
- 必要事項を入力
- 登録をクリック
提出ファイルを作る
印刷
ここで何故か印刷します。
届書の申請
- 法人番号入力
- 登録をクリック
申請する書類によってファイルが違うのですが、算定基礎届の場合は、SHFD0006.CSV
だと思います。仕様がよくわからないのでいつもこの名前なのか自信がありませんが。
何も変更していなければ、C:\ShakaiHoken\ShFdtdk\user\001\0001
にCSVファイルが作成されていると思います。
詳しくは、https://www.nenkin.go.jp/denshibenri/program/download.htmlにある届書作成プログラム操作説明書を見てください。
CSV形式届書総括票
最初に事業所登録したような、と思いながら事業所情報を入力します。
申請情報入力
これも、最初に事業所登録したような、と思いながら申請者情報を入力します。
この記事を書きながら、改めてよく見ると申請情報取込みボタンがありますね。手打ちで入力しなくても、取込めたのかな?
申請データ送信確認
GビズIDにログイン
スクショを取り忘れたのですが、このあたりでgBizIDプライムにログインする画面が出てきたような気がします。
申請完了
お疲れ様でした。これで完了です。
途中でスクショを取り忘れたところがありますが、だいたいこんな感じです。終始、行政の電子申請だなあという感じでした。分かりにくい、無駄が多い、時間がかかる。
最初に見た電子申請のメリットを覚えていますか?
- 24時間365日、いつでも申請が可能です。
- 年金事務所に行かなくても、職場や出先などから申請が可能です。
- 移動時間や交通費、郵送費などのコスト削減が期待できます。
算定基礎届を提出する人数が少ないと、書面で郵送する方が時間とコストを削減できるんだが?